河津桜発祥の地、伊豆「河津」の古刹、かっぱの寺 栖足寺の御朱印『桜まつり限定御朱印』

アートな御朱印・御朱印帳, 伊豆・河津の観光, 河津桜・河津桜まつり2019年2月1日

良寛さんの歌から福山雅治さんと共感

栖足寺境内の河童像

「裏を見せ、表を見せて散るもみじ」ならぬ桜。満開の河津桜を見て、切なくなるのは私だけでしょうか?

いやいや、福山雅治さんの桜坂でも

♪「揺れる木漏れ日 薫る桜坂、悲しみに似た 薄紅色」

と歌っているではありませんか。

あのマシャも切なくなっているですから、少なからず切なくなる方も多いはず。

私の場合は、修行に出た時がちょうど満開の桜の時期、その光景が今も鮮明に残っているのです。
修行といっても、ちょっとそこまで滝に打たれてくるわあでは済まされず、3年はお山に籠らくてならず、当時2歳の長女と妻を残しての出発は非常に辛いものがありましたから、優美な河津桜も悲しみに似た薄紅色になってしまう訳ですね。

恐れ入ります河津桜! いよいよ河津桜まつり2019が始まります!

前置きが長くなりましたが、いよいよ「河津桜まつり2019」が2月10日からはじまります!!

春はここからとあるように、寒風吹きすさぶ2月に桜が咲くのは日本でもあまりないことですから、たくさんの方が春を感じに、ここ河津へやってきます。
しかも、まだ寒い時期ですから、桜の花がもつのです。一か月も咲き続けるのです。

「咲くも無心、散るも無心、花は嘆かず今を生きる」

という坂村真民さんの歌があるように、無心に咲き続けないと、河津桜も最後はヘトヘトです。

人口8千人弱の小さな河津町に、多い時で一か月約100万人の方々が訪れるわけで、人口の125倍、ワンツーファイブ、125倍の方が、この小さな町、このそーずらそーずら河津町に来るわけですから町民皆、目の色が変わります⚡⚡。

いや、ほとんどの河津町民はいつもと変わらない日常を河津桜に囲まれて優雅に過ごしております。

河津川沿いに約850本、町内8000本と人口よりも多い河津桜が咲き誇りますから、それはそれは見ごたえあります。

♪もしも私が、河津町に家を建てたなら、真赤なバラと河津さくら
子犬のよこにはあなた あなた~~

ですから、町中、桜、桜、桜、みかん、桜、桜でまさにフィスティバルです。

河童さんの大喝!と、ある思いから生まれた御朱印

峰大橋(通称かっぱ橋)の河童像

そんな私も、数年前まではさくらモッフルを食べながら、観光客に紛れのんびり桜見物をしておりました。
しかしある時、桜たい焼きを食べながら桜見物をし、その時はもう少し、河津川の上流まで河津桜並木を歩いてみようと、峯大橋、通称かっぱ橋(なぜかっぱ橋かはいつかお話します)まで行ってみました。

そこには何とも言えぬ河童像が鎮座しているのですが、河童さんが何か言いたそうにこちらをジ~っと見つめていました。
しばらく私も河童さんを見つめていると、突然、河童さんがしゃべり出したのように思えたのです。

「おい!おまえ!なにをもちもち生地の桜たい焼き食べながらのんびりしてるんだ!
こんなにたくさんの方々が河津に来てくれているのに、栖足寺にお参りしてもらえるよう努力しないのか!
お参りしてもらうことが仏教への仏縁を結んで頂ける第一歩だろうが!
それも布教の一つじゃろ!喝!」

住職(当時は副住職)がのんびり桜見物が出来るぐらいですから、当然、このたくさんの観光客は桜まつり会場のすぐ近くにある栖足寺にはお参りには来ません。
当たり前です。何もお寺への案内をしていないのですから。
しかし、この時の河童さんの大喝で住職として、頂いたお役目が出来ていない自分が情けなくなりました。

この時から、桜まつり時に少しでも仏教に御縁を結んで頂けるよう改革が始まりました。
境内の整備、案内の充実、etc。

平成30年桜の香り付き桜まつり限定御朱印

その一つに、桜まつりでのご参拝が記念になるよう「桜まつり限定御朱印」の拝受が始まりました。

昨年平成30年、一昨年平成29年には、桜の香りがする「桜まつり限定御朱印」の拝受も行いました。
限定御朱印に桜の香りを着けた、それだけでも他にはないことなのですが、香りを付けたという思いは、河津桜まつりに訪れ、栖足寺で御朱印を拝受し、河津を満喫して家に帰った後も、拝受した御朱印に残った、桜の香りを感じることで、河津町、そして栖足寺、さらには仏様の事を連想して頂きたいとの思いでした。

達磨大師の教えに「不立文字」という教えがあります。
文字では真理は伝わらない
という事ですが。
人間は文字にとらわれがちです。

平成29年桜の香り付き桜まつり限定御朱印

特にこの情報社会、文字以外で伝わることも大切にしないといけません。
例えば、桜の香りを感じ、連想すること、これも一つの不立文字の実践なのではと考えるのです。
桜まつり限定御朱印の拝受を機に、五感を研ぎ澄まし、活用した生活を送って頂きたいという思いからだったのです。

このような、一つ一つの積み重ね、周囲のご協力が実り、今では沢山の方々がお参りして頂けるようになりました。
大変ありがたいことです。

感謝の気持ちを込めて一枚一枚、御朱印帳に直書きさせて頂きます

そして、今年平成31年「桜まつり限定御朱印」は感謝の気持ちを込めて、一枚一枚、御朱印帳に直書きさせて頂きます。
このように手の込んだ御朱印は書くのに非常に時間が掛かるものです。

しかし、多くの方がご参拝に訪れる桜まつり、そんなにお待たせする訳にはいきません。
時間を掛けずに素敵なアート御朱印を書く手法は次回のブログでご紹介させて頂きます。

平成31年
「桜まつり限定御朱印」

2019年河津桜まつり 2月10日~3月10日開催
≫http://kawazuzakura.jp/

かっぱの寺 栖足寺
桜まつり限定御朱印拝受期間 1月20日から3月31日まで
見開き1000円ご志納
≫https://kappa.live/akusejo/

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